【登場人物】
●私 :kontarou(当時29歳のサラリーマン)
●友人:サブちゃん(40代手前のオジさん)
※結婚相談所で覚醒する主人公。
【この話の内容】
第44話の後の話。
街コンは自分に合わないと思ったサブちゃんが、
結婚相談所で過労死ぎみに活動をした結果、
運命の相手を見つけた話。
●出会った場所:結婚相談所
(はじめしゃちょーの動画にも出てくる某大手)
●活動時期 :3月~4月ごろ
●お見合い頻度:毎週土日で6~8人、週10人程度
~~~~~~ 本編 ~~~~~~
ごきげんよう、kontarouです。
(自己紹介はこちら)
今回は私の心の友、サブちゃんの婚カツ話です。
自分の体験談ではない為、
ぼやかし色強めで書かせていただきます。
※第44話(サブちゃんの前回の話)はこちら
漢字ミュージアムでの街コンの後。
新たな婚活仲間”はっちゃん”との出会いの後。
サブちゃんは、はっちゃんと街コンに臨んでいた。
臨んだ結果、2人とも惨敗していた。。。
その数日後。
私のもとにラインが届く。
サブちゃん「kon君よ、ぼかぁ、結婚相談所に入るよ。」
私「どうした突然?街コンで辛い事でもあったんか?」
サブちゃん「街コンは僕に向いてないって気づいたんよ。」
私「そんな事ないと思うけど。まぁ、結婚したいなら相談所の方が早いかもしれんね。」
サブちゃん「そうやねん。だから結婚相談所に入ってみみるわ!」
サブちゃんの熱意は相当なものだったようで。
その次の日には結婚相談所を訪ね、入会していた。
※なかなか高額な入会費のする結婚相談所。
即決で支払いと入会を決める人が珍しく社内がザワついたらしい。
そこから約ひと月後。
おそらく婚カツ疲れをしているであろうサブちゃんを
神戸のニューミュンヘンに誘った。
というのは建前で、
結婚相談所の活動というものがどういうものか聞きたくて、
ウズウズして誘った。
私「婚活の調子、どう?」
サブちゃん「さっそく聞いちゃう?まぁ、聞いて欲しいからコレ持ってきた。」
サブちゃんはポケットから四つ折りのメモ用紙を取り出す。
ちらっと中身を見ると、
おそらくお見合いをしたであろう女性たちの名前(ニックネーム)、
年齢、
趣味などと続いて、
最後にお見合いの感想が記入されていた。
サブちゃん「お見合いをした人たちの事を忘れないようにメモしてん。」
私「マメだね~。って、すごい人数やな。活動期間ってひと月ぐらいよな?」
1人目●●さん・・・から始まったメモが31人目まで書いてある。
サブちゃん「うん。自分でもビックリ。申し込み来たの全部OKしてたらこうなってた。正直、体力の限界を感じている。あと財布も。」
相談所の婚カツはお見合い回数が大事と言われているが、
ここまでの勢いでお見合いする人は珍しいらしい。
年齢制限なし、
希望の職業も年収設定も無し、
誰でもかれでもOKするサブちゃんを見て、
「大物が来た!!!」と相談所が再びザワついたそうな。
「さすがに年齢設定くらいはしましょうね!プラマイ3歳でどうでしょう?」と
相談所のアドバイザーから注意されたとのこと。
サブちゃん、ちょっと見ない間に婚活の鬼になってるやん。
こうなたったらもう、
「どんな女性たちとお見合いしたのか?」
にしか興味が無くなってきた。
私「で、良い人はおったんか?どんな人とお見合いしたん??」
サブちゃん「まあまあ、順番に話すから聞いてぇな。」
「最初は、年上の会社員さん。この人はイイ人やってんけどフィーリングが合わなくてさ。」
「次の人も同じで。。あ、3人目は28歳の若い人やった。話も凄く盛り上がって2回目の約束もしてんけど、歳の差ありすぎじゃない?って悩んでる。ちょっと、、違うかな。」
私「なんて羨ましい。違った、けしからん悩みだ。違うのなら僕と変わりなさい。」
サブちゃん「konさんには素敵な彼女がいるやん。で、10人くらい飛ばしてこの人なんだけど。」
おい、10人も飛ばすな。その人達の話も詳しく聞かせろぃ。
サブちゃん「この人とも2回目に行くんだけど。1歳年上の保育士さん。優しくて礼儀もあって嫌な感じが無くってさ。あ、嫌な感じってのはさ。。」
嫌な感じってのはさ。というのは。
サブちゃんはお見合いをする際、
お茶を頼んだ後に必ずケーキなどのお菓子も頼んだらしい。
自分が頼むことで、女性も頼みやすくする気遣いをしていたそうだ。
もちろん、それら全ての費用はサブちゃんが出していたそうな。
※そりゃアンタ、金欠になるだろうさ。
しかしアンタ、貯金ゼロは婚活ではマイナスだぞ。
サブちゃん「僕も最初から払うって決めてるから良いんだけどさ。でもさ、払ってもらったら”ありがとう”の一言ってあっても良いと思わない?言わない人、いるんだよ。おごられて当然!みたいな態度の人。」
「僕も人間だからさ。気分が悪くなるわけですよ。そんな人と一緒に暮らすとか、ムリなんですよ。そこのところこの女性は良かった!」
わかるぜ、サブちゃん。
いるよな、そういう人。
オレも無理だぜ、そういう人。
でも、そういう人でも結婚できるんだから相性って怖いんだぜ。
サブちゃん「で、最後なんだけど。この27番目の女性。この人と3人で迷ってる。この3人と2回目のデートをしようと思ってるねん。」
私「すげースピードやな。来月には結婚してそうな勢いやな。で、この人はどんな人なん?」
サブちゃん「そうやったらエエんやけど。うん、この人は年上の看護師さんなんだけど。話しててすごく落ち着いた。」
私「と言いますと?」
サブちゃん「なんだろう。すごく普通の人というか。あ、キレイな人なんだけど。今までヒドイ人が多かったからさ。普通にコミュニケーションが取れる感動があってん。」
私「キミが不憫すぎて泣きそうになってきた。」
サブちゃん「彼女も同じだったらしくてさ。やっと普通に会話できる男性に会えましたって言われた。」
話している雰囲気を見るに、
どうやら最後の女性が本命なのだろう。
看護師さんとの事なので、
とりあえず”テレサさん”と呼ぶことにしよう。
私「どうやらテレサさんが本命のようですな。疑問なんだけど、一回あっただけで結婚しようってなるん?」
サブちゃん「ん-。やっぱり難しいよね。ただ、結婚観とか生活の事とか、色々話したよ。ムリな人は話しててムリだなってわかるというか。そんな感じかなぁ。」
私「なるほど。2回目に会ってみてどう思うかやな。進展あるといいな!」
2回目のデートの後にあらためて結果を教えてもらうことになり、
その日は解散となった。
そして2回目のデートの後。
六甲道の某カフェにて。
私「で、どうしやったん?」
サブちゃん「すぐ聞くよね~。まぁ、たまには焦らさせてぇな。」
焦らして仕事の話をしようとするサブちゃん。
許さんぞ。
さっきから口元が緩んでいるのが見えとるんや。
はよう結果を語らんかい。
サブちゃん「28歳の女性とは、ピクニックデートに行った。お弁当を作ってくれて感動したよ。すごくいい子だった。ただ、やっぱり年齢差というか考え方の歳の差っての感じてお断りした。」
私「ふむふむ。で?」
サブちゃん「保育士さんとは。2回目は晩御飯を食べに行ってんけど、話してて僕じゃ合わないだろうな思ってさ。結果、向こうからのお断りが入った。」
私「残念やね。で?」
サブちゃん「感情が薄くない?うん、テレサさんなんだけど、イイ感じになった。動物園に行ってカフェで話してきたんだけど。。。」
私「だけど?」
サブちゃん「帰り際に、うっかり告白してしまった。」
私「ん?どゆこと???」
サブちゃん「告白しかけた。が正しいんやけど、告白みたいなこと言いかけてしまって。で、慌てて”次に会った時にちゃんと言います”って言ったら笑われた。」
私「なるほど。」
なるほどね。
その後、お断りが来なかったと。
つまり、そういう事だと。
私「勝ったな。」
サブちゃん「ああ。」
どうりでずっとニヤケているわけだ。
私「そうかぁ。もう結婚ですかぁ。あっという間に追い抜かれましたなぁ。」
サブちゃん「まだ、告白のOKもらってないけどね。」
テレサさん、どこが良かったん?
なにが決め手になったんさ?
という質問も当然したのですが、
何が決め手だったかは忘れました。
本人のみぞ知る。
という事にしておいてください。
私「出会ってすぐだし、一緒に暮らして相性確認とかないよね?いきなり結婚になるんよな?怖くないの?」
サブちゃん「怖いのはあるよ。テレサさん、どこに住んでるか絶対に教えてくれないし。でも何とかやっていくっていう覚悟はあるかな。」
私「サラッと怖い言葉が聞こえたけど?不法入国者やったらどうする?」
サブちゃん「身分証提出が必須やし、それは無いわw…無いよね?」
テレサさん、
地方の実家暮らし(大阪まで片道2時間、介護あり)でした。
それが婚活のネックになると考えて隠していたそうです。
でも、そんな事では彼の決心は揺るがず。
もしかして見た目がムリなのか?
元カレの借金がすごいのか?
と怯えていたサブちゃんにとっては、
住宅ローン問題がすでに解決しているというラッキーな展開。
「一緒に実家に住んでお義父さんの事手伝うよ!」
とテレサさんを安心させてゴールイン。
この間、わずか2カ月ほどでした。
驚異のスピードと決断力。
今ではカワイイ子供たちも加わって、賑やかに暮らしています。
(追記)
サブちゃんの奥さんが、
サブちゃんを選んだ理由。
それは、
「まともなコミュニケーションが成立する」
だそうです。
結婚相談所に入って、
楽しく会話できた初めての人だったらしいです。
え?そんな事?
と思ったアナタ。
これは凄い事なんです。
世の中、
まともでイケメンで金持ちから結婚していきます。
歳を経るごとに、特に35歳付近から急激に、
まともなコミュニケーションが成立しない人が増えます。
※私も体験しました。
クセ凄率が50%を超えたと思う。
30代に入ってからの婚カツは、
クセが少なく、
まともなコミュニケーションが取れる人、
かなりモテると思います!
=おわり=
第47話はこちら